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プラシーボからわかる思考のパワー

placebo

一般的に「偽薬効果」と呼ばれる「プラシーボ効果(別名:プラセボ効果)」。実際には偽物の薬だけではなく、本物の薬でも、さらには薬以外にも同様の効果があるので、「思い込み効果」といった方が良いかもしれません。

プラシーボ効果とは
偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。

なんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、「本当にそんなことがあるの?」という方のためにいくつか実例をあげてみましょう。

プラシーボ効果の例

例1:膝痛患者に関する研究

外科医のブルース・モーズリ博士は、重度の消耗性膝痛患者に対するプラシーボ効果を検証するため、患者を3グループに分けて、それぞれに対して次のような処置をしました。

1. 痛んだ膝の軟骨を削る
2. 膝関節を洗浄し、炎症反応の原因と考えられる物質を除去する
3. 本物の手術と全く同じ手段で偽の手術を行う

このうち、1と2は膝関節痛患者に対する標準的な治療法なので、これを行えば症状が改善することは分かっていました。ところが、なんと偽手術を施したグループも他のグループと同程度の治療効果が見られました。つまり「何もしていないが、『治療してもらった』と信じること」で症状が改善したのです。

(2002年:ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌)

例2:うつ病患者に関する研究 1

米国保険社会福祉省は、次のような報告をしています。

重度のうつ病患者に対して、半数には本物の薬を残りの半数には偽薬を与えます。その結果は驚くべきものでした。

・本物の薬を服用した人:半分が回復
プラシーボを服用した人:三分の二が回復

ただ、この時の患者の多くは、副作用が出たことで自分は本物の薬を服用しているのだと判断しました。一方、副作用が出なかったので、自分はプラシーボだと思った患者もいました。プラシーボを服用した患者達が「本物の薬」を服用しているのだと信じれば、プラシーボ効果にもっと影響されて、より多くの人が回復した可能性があります。

例3:うつ病患者に関する研究 2

著者であるコネチカット大学の心理学教授アーヴィング・カーシュは、臨床試験で評価された抗うつ剤効果の80%はプラシーボ効果によるものだと見いだしました。データによれば、6つの抗うつ剤の臨床試験の半分以上において、薬の成績はプラシーボと大して変わらなかったのです。

「薬剤に対する反応とプラシーボに対する反応の差は、平均2ポイント未満でした。この臨床試験の結果は50〜60ポイントですから、2ポイントの違いは微々たるもので、臨床的にはほとんど意味がありません」

(2002年:米国心理学協会発行の「プリベンション&トリートメント(予防と治療)」)

例4:うつ病患者に関する研究 3

インテリアデザイナーであるジャニス・ショーンフェルドは、抗うつ剤の効果を調べる臨床試験に参加しました。後になって自分が服用していたのはプラシーボであることを知らされ、唖然としました。

薬のおかげで、30年間苦しめられたうつ病から解放されていたからです。しかも、それだけはなく、前頭葉の活動の大幅な活発化も見られていました。この改善は「気のせい」などではなく、心が変化すると、本当に身体に変化が現れることを示しています

(1997年:カリフォルニア)

ノーシーボ効果:否定的な思考の影響について

これらの例のように、もしも肯定的な考えによってうつ病や膝の痛みが治るというプラスの効果があるならば、逆に否定的な思考の場合はどんな影響与えるでのしょうか?

プラシーボ効果は、行っている処置そのもは効果がないはずなのに、肯定的な思考によって人を健康にするという現象です。その反対、つまり否定的思考の場合には、プラシーボ効果とは逆に健康を損なうことがあります。これは「ノーシーボ効果(ノセボ効果)」と呼ばれます

ナッシュビルでの驚きの出来事

1974年、ナッシュビルの医師、クリフトン・ミーダーはラム・ロンドという退職した靴セールスマンを診察しました。彼は食道がんを患っていて、あとは死を待つばかりというのが当時の診断でした。がんに対する治療がほどこされたものの、医師も看護師も全員、彼の食道がんは治らないことを「知って」いました。そして、診察が下ってから数週間後に彼は亡くなりましたが、それは当然のことだと考えられたのです。

ところが、彼の死後に驚くべき事実が判明します。彼の身体を解剖したところ、がんの進行はたいしたものではなく、到底死ぬほどの物ではありませんでした。小さな腫瘍が肝臓に2〜3ヶ所と肺に1ヶ所あるだけで、食道にはがんはまったく見あたらなかったのです。彼はがんのために亡くなったのですが、がんが死因ではなかったのです。

意識はすべてのことに影響する

このように、人の意識は身体に対して、みなさんが信じられないくらい大きな影響を与えます。

とはいえ、プラシーボ効果は、医療現場での治療としては正式に使われていません。なぜかというと、そのメカニズムが医学的に解明されていないからです。

しかし、その理由が分かっていなくても、薬理学的には全く効果がないはずの偽薬を服用した患者の症状が改善されたのは事実です。それらの効果を普段の生活に取り入れることで、病気に対してだけではなく、人生全般に広く応用しましょう。あなたが望む人生を送るために役立てるのです。

プラシーボ効果が示しているのは、「薬理学的に効果があるのか」ということよりも、「あなた自身が効果があると信じているか」という事の方が重要ということです。つまり、あなたの意識がとても大きく影響するのです。

薬に効能と副作用があるように、全ての事にはプラスの面とマイナスの面が存在します。重要なのは、あなたがそのどちらにフォーカスするかということです。

例えば、何か新しいことにチャレンジする時には、思い通りの結果になるかもしれないし、そうならないかもしれません。この時に大切なのは、得たい結果にフォーカスすることです。効果がないはずの薬を「これで良くなる」と信じて服用すると本当に効果があるのと同じことです。

偽の手術で膝痛が治ったり、偽の薬で30年も患っていたうつ病が改善したり、死ぬはずがない食道がんで命を落としてしまったり。そんな「思考のパワー」を最大限に活用して、より楽しく幸せな人生を送りましょう!やるべきことは、思考のパワーを信じること。そして、それを意識的に使うことです。

未来に対して、ポジティブな結果をイメージすることができれば、プラスのエネルギーが湧いてきて、気持ちは楽しく、心は軽くなり、ワクワクした気分になるはずです。

普段から楽しみながら過ごす事ができて、そして、最終的にあなたが願う人生を手に入れることができたら最高ですね。

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