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評価を気にしない方が仕事は上手くいく

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今の仕事は楽しいですか?と聞かれて、即座に「はい!」と言える人はどれくらいいるでしょうか。

私は転職を何度かした経験があり、いくつかの会社で働いてきました。仕事はほとんど営業。この仕事はノルマがあるので結構ストレスを感じますが、私はいつでも結構楽しみながらやってきました。

一番最初の会社はいわゆるブラック企業でしたが、そこでも新人の中では常にトップ3以内でした。その次の会社でも何度かNo. 1になったことがあり、成績は比較的良い方でした。でも、それ以降の会社も含めて、これまで営業成績を意識して仕事をしていたことはほとんどなく、上位の成績を収めてきました

結果をあまり意識しない理由は、「結果を意識しすぎると、良い結果は得られない」と考えているからです。

「外発的動機」よりも「内発的動機」が大切

何かをやろう!と思う時の動機には、大きく分けて二つあります。それは、外発的な動機と内発的な動機です。

  • 外発的動機:収入を得たり誰かに評価をされることが目的で、そのことによって何らかの対価を受け取る場合。
  • 内発的動機:誰かに評価されたり対価を受け取るためではなく、それをする事に自分自身が喜びを感じる場合。

実は、同じ行動をする場合でも、内発的動機による方が、外発的動機による場合に比べて大きな成果が出ます。しかし、現在は成果主義を導入している企業が多く、そのためどんな仕事でも具体的な成果・結果を求められる事がほとんどです。そうなると当然「評価されるように成果を上げよう」と考えます。つまり、外発的動機です。

ある調査では、「成果に対する報酬を増やした結果、逆に成績が落ちてしまう」という結果が出ているそうです。その理由は次のようなものです。

step 1
会社が「業績を上げたい」と考える
企業は利益を上げることが目的ですから、これは健全な考えです。
step 2
そこで、成果に対する報酬を増やす
これによって、外発的動機をより強くすることができ、モチベーションが上がると考えられます。
step 3
しかし、それによって内発的な動機が奪われてしまう
結果や評価を求める気持ちが強くなり、内面的な「やる気」が削がれてしまいます。
step 4
その結果、マイナスの影響の方が大きくなる
外発的動機はプラスになりますが、内発的動機はマイナスになり、その結果、成果が落ちる。

若者は正しい方向に進化しているのかもしれない

最近の若い人たちは、何かを手に入れたい、収入を増やしたい、または地位や名誉を得たいといった動機では働かなくなっているようです。

私はバブルが終わりかけていた頃に就職しましたが、もう少し上の人たちはまさにバブルを経験した世代。彼らは景気が右肩上がりで、それが永遠に続くと思われていた時代を体験しています。「何かを手に入れるために仕事をする」のが当たり前という価値観の時代に第一線で活躍していた人達です。

そして今、会社の中で決定権を持つのがその世代。彼らは「結果に応じた報酬を与えれば社員のやる気が出て、会社の利益も上がるはず」と考えますが、時代は変わっているのです。

彼らには「今の若い人たちはやる気がない」「すぐに会社を辞めてしまう」と見えるかもしれませんが、「内発的・外発的」という視点から見ると、もしかしたら今の若者達こそ、正しい方向に変化しているのかもしれません。

日本は本来「内発的動機」で動いてきた

日本の会社は長い間「年功序列・終身雇用」というシステムを採用してきました。

私の世代が大学を卒業し就職する頃も、転職はまだまだ一般的ではありませんでした。そう考えると、日本における成果主義・年俸制・能力給といったシステムはここ20年から30年の歴史しかないと言えるかもしれません。

成果主義は「仕事の結果を評価し、それによって報酬を決定する」システムなので、まさに外発的動機をベースにしています。

これに対して、年功序列・終身雇用は一般的に仕事の成果と給与や地位が関係していません。つまり仕事に対するモチベーションは内発的動機がベースになっているのです。

日本には数百年、中には1000年以上も続いている古い会社がたくさんありますが、彼らは決して「いかに売り上げを上げるか」とは考えていません。彼らは、

良い製品を作ったりサービスを提供したりすることによって、お客様にどれだけ満足してもらえるかが大切

を考えているのです。

日本が戦後世界でも有数の経済大国に成長したり、世界でも最も古い文明を有する国になった背景には、このような考えがベースにあったことが大きいと思います。

何を第一に掲げるかが非常に大切

何を第一目標にするか。会社であれば売り上げ、学校であれば成績であることが多いでしょう。でも、企業は売上さえアップすれば良いのか?学校では成績だけが重要なのか?というと、そうではないありません。それ以外に大切なことはたくさんあります。

重要なのは「第一の目的を何にするか」です

一時期、産地偽装や賞味期限の改ざんが問題になりました。これは「売上第一」「利益重視」の考えがベースになっていたから起きたことで、「より良い製品を作る」が最大優先であれば、絶対にあり得ないことでしょう。

企業にとって最も重要なことは売上アップではなく、製品の品質や顧客満足度のアップです。ただ、これらは数値化が難しいため「見える化」することが容易ではありません。成果主義を取り入れている企業では、評価がしやすいように「数値化できる目標」を好む傾向があり、その結果、本来は最も大切なことが後回しにされてしまうのだと思います。

組織の中でも、自分次第でできることはたくさんある

そうは言っても「会社の方針に逆らったらクビになってしまう」という意見もあるかも知れません。本当ならば、そういう会社は辞めて転職するのがベストですが、簡単に転職はできないという人の方が圧倒的に多いと思います。

そういう場合は、今の仕事に関して「あなたが喜びや達成感を感じること」を見つけてみましょう。

既に書いたように「結果」を重要視しすぎると外発的動機が強くなり、成果が出にくくなってしまいます。逆に、内発的動機を強くしていけば、結果として成果が上がると言えるわけです。

また、評価されることを意識しすぎると、失敗を恐れてチャレンジしなくなり、大きな成果を上げることも難しくなってしまいます。まずは、評価されるために仕事をすることをやめて、楽しみながらできるように工夫してみましょう。そしてそれを継続していけば、結果が後からついてくるはずです。どんな環境でも、自分次第でできることはたくさんあります。楽しみながら仕事が出来て、それに結果が伴えば、これほど良いことはありませんね。

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